ぐうたらマジック

その名のとおり岡山で最もマジカルなバンド。Gt＆Vo加地くんとBass＆Vo風花さんのフラットな歌唱は、音楽の時間で覚えた歌を帰り道に口ずさんだ時のような音楽との原風景を思い出す響き。ギターのコツコツとしたトランジスタアンプの音が、いつしか胸の奥にしまった思い出のドアをノックして、エフェクターで広がったり大きくなるのにつられて溢れ出してしまいます。初めて出会ったときは出演者と音響スタッフとして。その次は共演者として。そして今回はドラマーとして一緒に彼らと演奏することになりました。一緒に演奏するようになってより理解が深まったのがぐうたらマジックの曲がいかに繊細に成り立っているか。ギターとベースが自由に空を泳ぎ回って、互いに交差し、織物が織られるように曲になっていく。そんな奇跡のような響きを知ってか知らずかどこまでもまっすぐに歌われる歌たち。神は細部に宿ると言いますが、細部に宿った神々と無邪気に遊ぶ二人の声、それがこのバンドがかけるマジックの源なのかなと思ったりします。そこに僕もまぜてもらえるように一生懸命ドラムを叩きます。