The Yayako

大阪の二人組パンクバンド。The Yayakoは2015年あたりにHOKAGEで見て、すぐにFUZZにも呼ばせてもらった。現Bass＆Vocalのイチタカ君は当時はギターを弾いていた。それも変則チューニングで。ソニックユースのようなノイズ寄りのオルタナ感を纏って登場したThe Yayakoはこの7年の間にベースが入ったり、ベースが抜けたり、ギターがベースになったりとめまぐるしく変化した。イチタカ君が何の楽器も持たずライブしていた現実味のない記憶もある。そんなThe Yayakoが変わらず追求しているのは「エイトビートで走り抜けたい」という気持ちだと思う。なんなら先に述べた変化の全てはエイトビートと向き合った結果起こった副産物ですらあるかもしれない。それほどまでに強烈なエイトビートへの偏愛を形にするDr.Vocalのまつこさんのハイハット。昔、僕がやってたバンドで「カッコよくてうるさくて燃費の悪い車が走ってるようなエイトビートを叩いてくれ」と言われて、何度叩いてみても「違う！」と言われ困惑したことがありましたが、あの時にThe Yayakoと出会っていればきっと理解できたのにな。あの時求められていたエイトビートはきっとコレだ。ふたりのライブを見てるとそんな事を思い出します。